美容室 Beast for hair

伊藤吉晋さん

目次

「深ぼりインタビュー」2回目は、「美容室 Beast for hair ビースト フォー ヘアー」のオーナー・スタイリストの伊藤吉晋(いとうよしゆき)さんにお話を伺ってきました。

インタビュー vol.2 ビースト フォー ヘアー 伊藤吉晋さん

お店:Beast for hair ビースト フォー ヘアー
業種:美容室・ヘアサロン
話を伺ったひと オーナー・スタイリスト 伊藤吉晋さん

Beast for hair ビースト フォー ヘアーとは

練馬駅から徒歩1分、アジアン空間、アンティーク空間、2つの空間と完全個室、半個室もある美容室。バリアフリーな店内はベビーカーや車椅子のお客様にも好評、完全個室では超強力排煙で喫煙も可。
お洒落なアンティークインテリアと経験豊富なスタッフが一人ひとりを丁寧におもてなしし、お客様の魅力を最大限に引き出す癒しのヘアサロン。

センスのいいヘアスタイルはもちろん、白髪が気になる60代、70代のお客様の髪にもいい、高品質のオーガニック成分にこだわった美容製品をオープン当初から使い、若い方でもシニアでもお客さんを内側から美しくするのがポリシー。

Beast for hair ビースト フォー ヘアーの場所 : 練馬区練馬1-25-5-103

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最高のヘアカットとスタイリング
追求したら食生活にたどり着いた

"オジサン"にはなれない

さりげなくおしゃれで、わざとらしくないセンスがさすがの伊藤さん、美容師さんなので髪のお話と思いきや、一同ぐぐっと惹き込まれる美の本質的なお話が始まりました。

アンチエイジング

私は美容師なので、"オジサン"にはなれないんですよね。だから腸内フローラとか腸内環境を整えたり、身体の中からのアンチエイジングと言うのを心がけています。

例えば食べ物なら、ホットケーキとか、たんぱく質と糖分を加熱してできたものをAGE(エージーイー・終末糖化産物・しゅうまつとうかさんぶつ)って言うんです。

焼肉とか焼いたもの全般、とんかつ、からあげ、こういうAGE数値の高いものを食べると、早く老けちゃうんですよ。ベーコンなんかは数値が8万位ある。

逆に低いのは果物で、バナナの数値は5とか桁違いに低いんです。刺身とか腐りやすいものがけっこうAGE値が低いんです。

乳酸菌マイスター!?

私は自称乳酸菌マイスターなんです(笑)知識面ですね。乳酸菌は糖分をエネルギーに換えるから糖質制限なんてしなくていい。

おおまかに言うと乳酸菌は200種類ぐらいあって、一番良くないのは1種類だけとか、偏った乳酸菌の取り方です。太りやすくなったりあまり身体に良くないんです。

乳酸菌にそれぞれ専門分野があるので、昼と夜で違う乳酸菌ドリンクを飲んだり、いろんな乳酸菌をコレクションして腸内に専門家集団を作るといい。

善玉菌が20%、悪玉菌が10%、これが腸内の最適なバランスで、残りの70%は日和見(ひよりみ)菌と言って、良くも悪くもないただ居るだけの菌が占めてます。

これがとても重要で、仲間同士のケンカに例えると、善玉が20人、悪玉が10人だと日和見菌は善玉に味方します。

ところが1人でも悪玉の方が多くなったとたん、一気に悪玉につく。多いほうに加勢して今まで善だったやつが全部悪にひっくり返っちゃう。

腸内環境の悪化の仕方が半端じゃないんですね。だから善玉菌を多くしておかないと。悪玉菌が多くなると大腸ガンだ何だと健康を崩していくんです。

健康管理

健康管理をものすごく意識しています。基本は、腸さえ健康ならずっと健康でいられるんです。いろんなダイエットの方法があるけど、腸内の乳酸菌を増やすと一番いいです。

簡単に痩せさせる手術の中では、痩せている人の腸を少しもらって移植すると、その腸の菌が増えて自分が痩せていっちゃうという話があるんです。

食べ物から摂る乳酸菌は培養したりするのは大変なので、ドリンクとかがおすすめです。乳酸菌専門店とかあったらいいですよね。常時100種類位あるような(笑)

最近、飲み屋行ってもマッコリとかしか飲まないです。乳酸菌が入っていて、飲みながら健康になれちゃう。それぐらいやっぱり、健康って大事じゃないですかね。

摂りすぎも心配されるんですけど、いくら摂っても副作用はゼロです。人間の身体には100兆個の細菌がいるので、1000億個摂っても微々たるものじゃないですか。

美と健康は食生活が基本

お昼から純天然食材の刺身を

僕はけっこう昼から刺身を食べるんですよ。ちゃんと理由があるんですけれども。お刺身とか生ものも、AGE値がものすごく低いんです。100ぐらいのものとか。

アジとかコハダとか、お昼から食べるんですけど、アジの養殖なんて聞いたことがないし、天然ものを持ってきて、ただ切って食べているだけ。

抗生物質の入ったエサを食べているわけでもなくて、天然のプランクトンとか食べてる純天然ものですよね。

今、純天然ものを身近で食べられるっていうことは、私の中ではものすごく貴重なことだと思っているんです。あんまりないんですよね。

お米だって農薬つかっていますし。そう考えると、刺身って存在自体がものすごく希少価値。目の前がお魚屋(丸川水産)さんで本当に良かったです。

丸1日休んだことがない

この業界に入って、丸1日休んだことがないですよ。25年間。早退は何回かしたことがありますけれど、お客さんの予約が入って風邪で休んだりできないので。

そうすると健康管理の問題になるじゃないですか。健康ということと真剣に向かい合わないといけなくなる。

この業界はけっこうガンとかで死ぬ人多いんですよ。何でかというと、やっぱり食生活が偏っているからですよね。体調壊す人が多いですし。

お医者さんとか飲食店さんとか、休み時間があるところもありますけど、美容室で昼休みとかあったら、何やってるの?って思われると思うんです。

そこを考えると、食生活が基本になってくると思います。

予防はいくらでもできる

(インタビュアー : 昔からそういうふうに健康に気を使われていたんですか?)

自然にそうなりましたね。私たちの親世代になると、全く健康に無関心な人が多いと感じてます。親父がガンで死んじゃったんですけど、健康のケの字も気にしている人じゃなかったんです。

それで、末期ガンになってから、健康に気をつけなきゃとか言い出してるんですよ。遅いだろうって。人間て痛い目をみないと判らないと思うんです。

でもやっぱり、予防ってできるじゃないですか。自分はそうはならないようにしたいって思います。これで俺がガンで死んだら、笑ってください(笑)

30代とか40代向けの女性誌にも、最近乳酸菌がちょこちょこ出ていますから。美魔女たちも乳酸菌が大事だって気づきはじめてきたんじゃないですかね。

オーガニック品質

オーガニックと天然由来成分

オーガニックの意味って知ってますか?無農薬で育てられた穀物や食物のことなんです。だから100%オーガニックシャンプーとかいうのは疑問があります。

天然成分と天然由来成分というのも、全然違うんですよ。天然由来成分配合、と書いてあるのは、天然成分を化学的に加工したものっていう意味なんです。

わかりやすい例は、ガソリンも天然由来成分なんです。元が原油ですから。恐らく言葉からイメージするものとは全く違いますよね。

日本には、そういう成分に関する規格がないから、ウソが本当に多いですね。

基準がない日本

フランスとかイタリアにはオーガニックに関する基準があって、規制というわけじゃないけど国際有機認定機関という第三者機関による規格があるんです。

けど日本にはない。一部、食品とかにはJASマークがあるんですが、そういったものすらない。

ぎりぎり、医薬部外品というのはありますけど、必要最低限の法律的な認証項目はあっても、あくまでも必要最低限で、品質レベルまでは全然踏み込めない。

これ以上薬を使うと、頭に支障がでるから、これ以上使っちゃいけないっていう規格があるだけで、医薬部外品だから安心して使えるっていう話でもない。本当に最低限レベルの規格なんです。

こだわりのCOTA(コタ)製品

シャンプーなどの成分には最初から気をつけていて、うちのお店で使っているCOTA(コタ)製品はオープン当初から使っています。京都のメーカーです。

フランスのエコサート(国際有機認証機関)の推奨成分を配合していて、香りも香水の専門企業に委託した天然のもので、入っているのは防腐剤ぐらい。

原料のところに書いてある、ココで始まる名前の成分は、主成分がココナッツなんです。

日本に品質を証明する規格がないので、ちゃんと説明して実際に使ってもらわないと良さが判らないですね。だからサンプルを差し上げてたりしています。

使えばわかると思いますよ。メーカーのネット販売はないので、扱っているお店でしか買えないんです。

練馬にこんなにすごい美容室がある
区外から長く通い続けるお客様多数

完全個室

「本質」という言葉が何度も出てきた伊藤さんのインタビュー。真摯にそれを追求するからこそ、離れたところから長く通い続けるお客様が多いのではないでしょうか。

室外移動なし、希少な完全個室

美容室でも検索すると結構個室ってあるんですが、大体シャンプー台は別になってて、洗うときは移動してもらうっていう形の個室が多いんです。

うちみたいに、全て最初から最後まで、お客様がずっと座ったままできる個室ってないなって。
中でシャンプーもできて、仕上げまでオールインワンのスペースで全部できる。中でDVDも見れます。

お客さんにとっては楽だけど、逆に少し動いてもらわないと、エコノミー症候群が心配になる部分もあります(笑)

超強力排煙だから喫煙が可能

そのプライベートルームには、超強力な排煙設備がついているので、タバコを吸うお客様でも室内で喫煙ができます。

縮毛矯正なんかだと、全部で4時間ぐらいかかるから、お店の前でケープをつけてタバコを吸っているのとか見かけるんですけど、そういうみっともないことをお客様にさせたくないんです。

タバコが吸えるから来ましたってお客様もいらっしゃいますね。

自分がかっこよくなりたいからお店に来て下さるか下さらないか、っていうのが本来だと思うので、そこが本当は一番にこなきゃいけないとは思っています。

その意味では本末転倒ですけど、お店に来て頂いていることが一番なので、私たちがお客様の要望に合わせるように考えています。

2店舗目

うちの店にはいろいろな空間があります。入り口が2つあるんです。開店当初は白っぽい内装で、iMacを入れていたので、ああいうポップな感じでした。

現在は左のアジアン空間と、右側のアンティーク空間があります。内装の変化は、時代の変化に合わせたというよりは、自分の趣向が変わりましたね。

最初は拡張のための移転を考えていたんですけど、隣のテナントが空いたので。隣も借りたら、移転したようなものだしいいかなと。

同じ雰囲気を2つ作っても意味がないなと思って、こっちにはない雰囲気を出そうと違う空間にしました。

半個室、全席にiPad

半個室でくつろいで

ヘアスタイルも建物自体も店の内装も、時代の流れとともに変わっていくじゃないですか。

女性のお客様の場合、例えば歯医者さんみたいに、ちょっとプライベートな個室っぽい感じが必要なのかなって思って、そういう半個室スペースも作っています。

お客様から見ると、もしかしたら以外と自分たちが気にする程には、気になっていないのかもしれないですけど。

全席にiPad

iPadを全部の席に置いています。イメージをいかに共有するかを大事にしています。言葉だけだと頭で思い描いていることが全然違いますから。

昔はヘアカタログとか主に雑誌が主流でしたけど、本だとサンプル例が限られてしまう。ネット上には写真が膨大にあって、数が比じゃないですね。

希望を伝えるのが苦手なお客様でも、微妙なカラーの色合いやニュアンスとか、とても細かいところまでイメージを具体的に共有できます。

お客様が待たれている間の暇つぶしにもなりますね。アプリのゲームとかも入っていますし。

バリアフリー

ベビーカー、車椅子

バリアフリーなので、小さいお子様連れでベビーカーや車椅子のお客様も入っていただけます。

個室へも車椅子でぎりぎり入っていけます。椅子に座っちゃえばもう動かないでシャンプーから全部できちゃうんです。

シャンプーでもいちいち移動しなくて済むような設計になっているので。

もともとそういうお客様が定期的にいらしていたので、そこをまず第一に考えてお店作りをしなきゃいけなかったんです。

段差

普通シャンプー台は下に配管を通すのでだいたい20cmぐらい床を上げるんですよ。シャンプー台のところだけ段差がついちゃってるんです。

そこを段差をつけないように施工を工夫して、入り口からシャンプー台まで車椅子で入れるようにしました。車椅子でもちゃんと入れるように。

だいたいどこでもシャンプー台の段差があって、それをやってしまうともう車椅子の人は担ぐしかなくなっちゃいます。

それもまた問題がありますよね。

生活そのものだった美容師
本質にこだわって練馬で25年

両親が美容師

子供の頃からすでに生活の隅々にまで染み込んでいた美容師という仕事。取り組む姿勢も、美容師のキャリアが始まる前から蓄積されていたのかもしれません。

美容師が生活そのものだった

子供の頃から両親がこの仕事で、お店の上に住んでいたんですよ。他に何かサラリーマンやりたいとかもなくて、親がやれと言ったわけでもないし。

自分もやろうかなっていう感じで自然とこの業界に入りました。もう、生活そのものだったんですよ。いい所も悪い所も子供の頃から良く知っていましたね。

一時、美容師を美化したドラマが流行った時があって、あれは美容業界がかっこよく見えるように作られていましたね。
本当の大変さっていうところは見せていないから、その年に美容師の志願者が一気に増えたけど、辞める人もすごい多かった。一年でまた一気に辞めちゃう。

自分は親の店の従業員同士で殴り合いしてたとか、子供の頃から見ていたので、人間関係とか経営とか大変なんだと何となく判っていたから、辞めたいとかは一切なかったです。

26歳で独立

両親が、男性女性問わず、お客さんに髪型をうまく提供することはかっこいいなとは思っていましたね。

お店を出したのは26歳です。いつかはと思ってはいましたけど、そんなに早く出す予定はなかったんです。勢いがあったからできたのかなって思います。

サロンの物件は、駅が近いとか、広さとか、条件が合えば場所はどこでも良かったんですが、たまたま練馬だったんですね。25年前からずっとここです。

昔から全然変わらないですね。まだ北口側のロータリーも西友もなかったし、駅がまだ開発している真っ最中で、このあたり美容院は全然なくて自分が出してからはかなり増えました。

この業界は時代の波に乗らないと取り残されますし、クオリティの差が出る業界なので上げていかなければいけない。雑な仕事はしたくないです。

40代、練馬で25年

いろんな人がいるじゃないですか、野球でもいろんな球団行く人と巨人一筋っていう人もいるし。どっちも悪くないと思うんです。自分はここでずっとやれて良かったなって思います。

あと、自分が移動すると、お客様にも移動してもらう形になるので申し訳ないなって思っちゃうんですね。俺の一存で動いちゃうとお客様にも迷惑をかけてしまう。

15年とか通ってくださっているお客様もいますね。本当にありがたいなと思っていますね。

自分の場合は徒歩圏のお客様は半分ぐらいです、前は池袋でやっていたので、そっちのほうから来てくださるお客様も今だにいっぱいいらっしゃるので、そういうことを考えると、本当にありがたいなと思います。

美容師はカメレオン

忘れられないお客様

(インタビュアー : 長くやっていらっしゃるので、いろんなお客様がいらっしゃったと思いますが、一番印象に残っているお話を伺ってもいいですか?)

印象に残っているお客様は、大学の卒業式でセットで予約された女性のお客様がいて、朝早くやって欲しいと。寝坊したんですよ、俺。痛恨の寝坊をして。

15分ぐらい遅れて行ったら、もう居なかったんです。やばいなと思って、とりあえずお店を開けてそのまま営業したんですけど。

大学の卒業式終わってから、お店に来たんです。で、私は確かに約束した、何で居てくれなかったって言われたんです。最後に平手打ちされました。

ま、そりゃそうですよね。お客様に落ち度はないですから。それが一番、強烈に覚えていますね。

寝袋でお店に泊り込む

幼稚園の卒業式とかで朝6時までとか頼まれるんですよ。同じ失敗は繰り返せないから、店に寝袋置いてあるんです。
それしか100%同じミスを繰り返さない方法がないですよね。

でもそれでも1回ありましたね。わざと判りやすいように、シャッターは開けっ放しにして、玄関の鍵を閉めて玄関で寝てたんです。

そしたらその方も6時だったかな。6時に来て、コンコンてされて。ノックされるまで寝てたんです。これでもし家帰って寝てたらアウトだったなと。

これもお客さんに起こしてもらって、10分ぐらいで支度してやったんですけど。多分お客さんもびっくりしたと思います。伊藤さん寝袋で玄関で寝てるよって(笑)
失敗は成功の元なんですけど、2度同じ失敗したらアホだと。スタッフにもそう言っています。

主役のまま帰って頂く

私たちはカメレオンにならなきゃいけないと思ってるんですね。お客様によって、スタンスを360度変えなきゃいけないのが美容師かと思いますね。

あくまで主役はお客様なので私達は黒子みたいなもんですよ。お客様を主役としておもてなしして、主役のまま帰って頂くっていう所に徹しないといけないと。

最近はイケメン美容師に会いに行く特集とか本末転倒な例が多いなと。悪いとは思わないし、満足されるならいいんですけど、私は本質に徹するスタンスですね。

お客様から見えない部分

縮毛矯正

(インタビュアー : サイトやブログに縮毛矯正というのが良く出ているんですが、あれはやはり難しい技術なんですか?)

お客様からすると、安いほうがいいなと価格に飛びつかれるんですが、値段で判らない部分のほうがほとんどを占めているんです。

経験値と薬の良し悪しで仕上りがすごく左右されますし、万が一失敗したら髪が元に戻らない最悪な状態になるんです。外に出たくない、引きこもりたくなりますよ。

第三者委員会に過大広告だとか指摘されることがない業界なので、縮毛矯正15000円と、サラつやトリートメントで潤う縮毛矯正6000円、どっちに行きたくなるかっていう話です。

縮毛矯正は半分データ作業、半分はデザイン作業です。お客様ひとりひとり髪やダメージの状態が違うので、どの薬がお客さんにベストなのか探さなければいけないんです。

過大表現を避ける

全ての組み合わせが大事で、どの薬を何分置いて、アイロンはどのぐらいの力と間隔でプレスして何分ぐらい離して、というのが全部うまくいかないと綺麗に仕上がらない。

良くダメージレス縮毛矯正というのも聞きますけど、自分としては使いたくない。何をもって痛まないというのか人によって感覚が違うのかもしれないです。

縮毛矯正ができない髪質も全くいないわけじゃなくて、ごく少数だけどいらっしゃる。そこは正直にちゃんとお客さんに誠実に説明して、お断りすることもなくはないです。

伸びが甘かったなら使う薬か、置く時間か、温度を変えて直せます。逆の問題で薬が浸透しすぎたとか熱すぎちゃったというのは、元に戻せないんです。

例えば焦げすぎた肉を生肉には戻せないですよね。薬の浸透しすぎは見れるものじゃなくて感覚作業なので、見極める経験値と判断力が必要です。

安い製品の理由

全く痛んでいない髪にしっかり浸透させる強い薬ほど安いんですよ。ダメージ毛でも対応できる、繊細に作用する薬ほど高い。安い薬を使うと、焼き過ぎてレアに戻せないステーキみたいになりやすいっていうリスクがある。

例えば、歌って飲み放題1時間600円とかのお店の焼酎って、多分高級なお酒は使ってないですよね。でも酔っても次の日には醒める。

髪の毛の場合、安い薬剤使って傷めたら、あとずーっと"酔いも醒めずに引きずる"わけじゃないですか。その現実に明日から向かい合わなきゃいけない。

それでも、薬剤とかお客さんの見えない所でいろんな調整するお店もあります。本当にちゃんとしたもの使ってくれているのかはお客さんに見えない。

道具にこだわりたい

どこのサロンでも、一番コストをかけるのはだいたい宣伝費なんです。一番ケチるのは道具とか薬剤とか使うものなんですね。

これも自分は本当は好きじゃないんです。宣伝費は一番抑えたいし、使うものに一番お金をかけたい。

それはお客様には見えないので、こういうきちんとした品質のものをちゃんと使っていますよ、と自分たちからお客様に説明しなくてはいけない。

(インタビュアー : 普通はそういう差があること自体を知らないので、説明してもらって初めて、今まではどうだろうって疑問を持つ形ですよね。)

そうですね。

4.白髪、縮毛、子供連れ、悩みは何でも 誰もが内側から綺麗になる美容室

3つのスペシャリストに

誰でも居心地良く安心して任せて、内側からのキレイ・かっこいいを提供する。それが伊藤さんが追求し続けるスタイリスト、美容室のように聞こえます。

「マイナスイオン」説明します

マイナスイオン、何がいいか知っていますか?水の分子って大きくて髪の中に入れないんです。髪は例えると寿司のかっぱ巻きみたいな状態なんです。

きゅうりの部分が毛髄質(もうずいしつ)と言って髪の骨みたいな部分、キューティクルが海苔の部分、ご飯部分がコルテックスって言います。

キューティクルってサランラップとかと近い分子の構造をしていて、水分をはじくので、健康な髪ほどキューティクルに傷がなくて中に入れないんです。

例えば水の分子がスイカ位の大きさだとしたら、マイナスイオンを当てるとパチンコ玉ぐらいに小さくなって、キューティクルの隙間から髪の中に入れる。

水が米の部分に入って、マイナスイオンを当てるのをやめると、水の分子がスイカの大きさにすぐ戻るので、今度は髪の中からキューティクルの外に出られない。

お客様に判りやすく

だからマイナスイオンドライヤーは乾かしても髪がちょっとしっとりするんです。これがマイナスイオンの働きです。中に水を閉じ込めてパサパサしない。

(インタビュアー : そうだったんですね、知らなかった!話としては聞いていたけど、初めて良く判りました。良い理由がクリアになりました。)

あ、理解していただけましたか?僕らが一番大事にしているのは、「お客様に判りやすく説明すること」なんです。

福袋に入れたドライヤーは、ちゃんとマイナスイオンが出ている商品なんです。マイナスイオン測定器っていうのがあって、それで調べることができるんですよ。

人間関係・技術・薬剤

美と健康にはものすごく興味を惹かれます。すごく好きですね。本当にいろんな人と触れ合って話を聞けるので、いろんな勉強にもなります。人間勉強ですね。

それをスタッフに伝えたい。お客様と長くお付き合いさせていただくには、人それぞれ違う部分もあるけれど、最低限共通する大事なこともあります。髪を切るとかのテクニックは、比較的教えることができる部分です。

人間関係のスペシャリストになるということと、技術のスペシャリストになるということ、化学的な薬剤関係のスペシャリストになるということ。

この3つを全て持ち合わせたスペシャリストにならないと、美容業界では長くやっていけないんじゃないかなと思います。

残り1割の差が大きい

(インタビュアー : そういう意味でスペシャリストになるには、どのぐらいの期間が必要なんでしょうか?)

要は、9割ぐらいはすぐできると思うんです。残り10%をどこまで突き詰めるかで、ものすごく時間がかかると思います。

例えばガンダムのプラモデルをそこそこに塗るのは、1~2日位でできると思うんです。あれをエアブラシとかで完璧に仕上げられるようになるまでには、3~4年かかるじゃないですか。

それと同じだと思います。本当にそういう世界ですね。

店を増やすと質が落ちる

自分の目の届く範囲で

そんなに長いビジョンは考えていないんですよ。最長でもあと10年間分ぐらい。店を増やしていきたいとか、あんまりないです。

お店を増やすと、質とかが絶対に低下していくんですよ。俺は経営者には向いていないんですけど、自分が目でみてやれる範囲内で仕事したいなと思ってます。

(インタビュアー : きっちり誠実に仕事したい、いい仕事を目指している誇りっていうのは譲れないというような感じは受けます。)

まあ、たまに失敗とかはありますけれど。あとは改良していく面もありますよ。

どれだけ気づけるか

店のスタッフに関しては、自分ではまだまだだなと。いかにちゃんとかゆい所に手が届いているか、いかに気がつくか気がつかないかだと思うんです。

ゴミが落ちていたら拾えるかとか。あとは空気をいかに読めるかとか。本当にそういう細かいことを常に意識づけないと、美容業界ではやっていけないと思います。

私の経験上から言わせてもらうと、お客様がスマホをいじり始めると一切話せないですよね。これはもう、話したくないっていうサインみたいなもので。

だからしゃべらなくていい、ムダにしゃべりかけるとお客様が苦痛だからと。ちゃんとお客様の気持ちになって、会話のキャッチボールしなさいと。

あとはプライベートなことを根掘り葉掘り聞かないで、他の話で盛り上げられるようになりなさいって。そのへんのことをちゃんと判ってくれてるのかなと思いますね。

白髪の方も気軽に

白髪の方も気軽に

白髪が気になるというお客様にも気軽に来ていただきたいと思っています。来られるかたはけっこう頻繁にいらっしゃいますね。ちょっと白髪が伸びたから、と。

おしゃべりしながら髪を整えて、若いスタッフなんかはお話を伺って勉強させていただける面もありますし。

美容室を変えるってすごく勇気がいることのような気がするんですけど、でも一度来ていただくと、その後ずっと長く通って頂けています。

(インタビュアー : カラーリング3回割引チケットとかありますよね、あれは白髪染めのかたも気軽に使って頂けますよね。)

そうです。期限が1ヶ月に1回なんですけど、価格的には3割ぐらい安くなるんです。音楽もジャズとかで、煩くなく、落ち着いて過ごして頂けると思います。

クレームは言ってください

うちは、お客さんになるべくクレームはちゃんと言って下さいとお伝えしているんです。当然無料でやり直ししますのでと。

うちのスタッフにも、同じ失敗でも、薬の作用させすぎの取り返しのつかない失敗だけは、絶対にやっちゃダメだよって言っています。

お客様にも最初に、今回初めてで、お客様の髪の状態を情報として得なければいけないので、最初は安全策でやらせて下さいと。

もしこれで伸びが悪かったら、大変申し訳ないんですけれど、後日空いている時間に無料でお直しさせていただきますと説明するようにしています。

薬剤を使う上では、安全策を選ぶのは絶対に避けられないので、あとはいかに理解していただけるように説明するかというところが課題ですね。

女性が、自分が美しくなりたいって第一に思うなら、まず本当に腸から、乳酸菌からです。乳酸菌のバランスが整えば、美しい体型も維持できますし。

気持ちもポジティブになるし、身体も調子よくなる。そこがまず基本で、見た目、それから心と、身体の健康、この3つが同時進行するのが一番いいのかなと。」

伊藤さんのこの言葉には、美容師だからという理由の前に、個人として興味が尽きない美と健康への情熱を強く感じました。

同じ美容師さん、スタイリストさんでも、伊藤さんのような考え方の方が経営されている美容室なら、安心して相談したり髪のことも任せられるのではないでしょうか。

もっと詳しく話しを聞きたい方は、ぜひ伊藤さんに予約を入れて直接聞いてみてくださいね。

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